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アース製薬系、AIで昆虫判別 食品など工場向け捕虫器(日本経済新聞)

防虫管理は守りから攻めへ、「世界初」のAIを採用した捕虫器が誕生(MONOist)

昨日、弊社(ゴウハウス株式会社)が開発した独自コアを保有する世界初のAIシステムが、アース製薬子会社のアース環境サービス社「RIG1.0」に採用され、これまでになかったAI捕虫機の開発に成功したことを発表いたしました。

従来、虫の判定は年間数百万枚のシートに捕虫された虫の種類・数量を1匹ずつ人間の目で確認して判定していました。しかしその作業量は膨大であり、莫大な人件費が掛かるにも関わらず、その判定結果はたった「1ヶ月に1度」しか得られないというものでした。

例えば、食品工場など万が一にでも害虫が混入してはならない空間においては、突如、工場周辺で大量の害虫が発生した場合、その状況をリアルタイムで認知することができないということが非常に重大な課題でした。なぜなら、そうした場所においても判定結果には「1ヶ月」もの時間を要していたからです。

その問題を解決したのが、弊社とアース環境サービスで共同開発した世界初のAI捕虫機『RIG1.0』です。このRIG1.0では最短で「1時間に1回」の周期で判定結果の報告が可能となり、虫判定のリアルタイム性と報告スピードが従来の「約720倍」に飛躍しました。

ディープラーニングの3つの問題点(①過学習 ②ビッグデータが不可欠 ③非トレーサビリティ)を解決したAI「EPISODICA(エピソディ力)」

◼︎人間のように経験則を覚えられる汎用AI

 EPISODICAは、人間の海馬(エピソード記憶)をベースにしたAIサービスです。エピソード記憶とは個人の出来事に関する記憶で、時間や場所、そのときの感情が含まれます。例えば、夜景を見ながら恋人と一緒に食事をして楽しかった思い出のように、良い記憶と風景、おいしい食事、人、場所が連想されるのが人間のエピソード記憶の仕組みです。EPISODICAも人間のエピソード記憶のようにふるまいます。

◼︎ディープラーニングの欠点である局所解を2つのAIが相互作用で回避する

 RIG1.0のAIは「AIMAGEA(アイマージア/アース環境サービス呼称:Odin〔オーディン〕)」と「EPISODIA(エピソディア/アース環境サービス呼称:Frigg〔フリッグ〕)」の2つのAIから構成されています。AIMAGEA(アース環境サービス呼称:Odin)は複数の虫が写る画像から個体別に識別するAIです。EPISODIA(アース環境サービス呼称:Frigg)はエピソードAIとして判別の精度を高める機能を担っています。これらのAIが有機的に作用し合うことでディープラーニングの問題点である局所解を避けることに成功しました。

EPISODICAを使って虫の判別を行うメリット

◼︎画像に頼らず虫を判別できる

 AIMAGEA(アース環境サービス呼称:Odin)は複数の虫が写る画像から個体別に識別し形で虫を判別しています。しかし、EPISODIA(アース環境サービス呼称:Frigg)は画像や形では虫を判別していません。EPISODIA(アース環境サービス呼称:Frigg)は色や形状で推論せず経験則に基づいて判断するAIなのです。EPISODIA(アース環境サービス呼称:Frigg)は汎用性が高く、他の製品では人間との自然会話処理に用いられています。

◼︎分からないものは分からないと言えるAI

 虫の判別がうまくいかないことがあります。あらかじめ決められた虫の特徴に対して判定できない虫は何か分からない虫とみなして「その他の虫」と判別します。ディープラーニングでは、特徴が少しでも合致していると正解とみなし局所解に陥り誤回答になっていましたが、これを防ぐことに成功しました。

◼︎一発学習で知識を獲得する人工知能EPISODICA

 EPISODICAサービスは、教師によるたった一回の学習で関連する事柄をすべて修正することが可能です。ディープラーニング型AIが再学習するのは大きなコストを伴いますが、EPISODICAは一発学習を可能にしたことで低コストかつ短時間で関連するデータを自動修正します。